こんにちは!ラブカ君です♪
今回は、不気味な深海魚「オンデンザメ」について
紹介していきたいと思います。
この記事で分かる事
深海魚「オンデンザメ」とは?
オンデンザメとは
ツノザメ目オンデンザメ科に属する魚類で、
一般的なサメと同じ仲間です。
サメという名前を聞くと何かと恐怖心を抱いてしまいがちですが、
オンデンザメは動きもゆったりしているので、
一般的なサメのイメージとは少し違った印象を受けます。
ただ、その巨大さ故に、
一度見たら忘れられないような、
「怪獣」を見たかのような恐怖は覚えるかもしれませんね。

深海魚「オンデンザメ」の名前について
オンデンザメの学名は「Somniosus pacificus」で、
同じツノザメ科のダルマザメなども同様の学名で呼ばれています。

この学名にある、「Somniosus 」とは
オンデンザメ科に属する魚の総称言い、
「pacificus」は太平洋の事を意味します。
つまり、「太平洋深海に住むサメ」という意味ですね。

漢字では「隠田鮫」、
英語では「Pacific Sleeper Shark」と呼ばれていて、
隠田やSleeperという単語からも非常に穏やかそうなイメージが感じられます。
因みに、「隠田」とは、
農民が年貢に徴収されないように、
隠して育てている米を意味しますが、
それがどう名前に関係しているのかは定かではありません。
深海魚「オンデンザメ」の特徴って何?
オンデンザメの一番の特徴は、「大きな体」です。
これまで捕獲した中での最大体長が440cm!
捕獲されていないものでも、
推定7m以上の巨大な個体が深海で撮影されています。
このようなことから深海に生息しているオンデンザメの最大全長は、
さらに大きなものが存在しているのではないかと言われています。

体色は黒味がかっており、
体の大きさの割には目が小さく、
鼻孔穴と口が大きいのが特徴です。

歯は上顎が下顎よりも伸び、
下顎の歯は左右対称にノコギリのようになっています。

皮膚はサメ特有のサメ肌でザラザラしていますが、
体は弾力があり、深海魚らしいぷよぷよとした柔らかい特徴も持っていて、
まさに「深海のサメ」という感じですね。
泳ぐ速度は比較的遅く、
サメの仲間にしては大人しい性格で暴れることもなく、
それほど危険ではないと言われています。

深海魚「オンデンザメ」の餌って何?捕食方法は?
【オンデンザメ捕食シーン】
オンデンザメは肉食性で、海底に生息している生物を食べます。
とても貪欲な性格の為、大きな口を開け、
入ってきたものは何でも食べてしまうのが特徴で、
魚類から甲殻類、海産哺乳類など何でも食べることができます。
さらには生物の死骸までも餌にしてしまう
というのですから餌には困りませんね。

オンデンザメの仲間である、
ニシオンデンザメの胃袋からは
ホッキョクグマの骨が見つかったという事例まであるとか・・・

実はこのオンデンザメ、
何でも食べてしまう特徴や
体が大きいという理由から、
人間以外には天敵がほとんどいません。
今後、深海生態系の中で「最も強い生物」として
頂点に立つのではないかとも言われています。

深海魚「オンデンザメ」の寿命は?何歳まで生きるの?
オンデンザメが深海の王と呼ばれる
理由はもう1つあります。
それは、「寿命」です。
オンデンザメの寿命は、
なんと「400年前後」と言われていています!

成長速度も非常にゆっくりで
成体になるまで150年かかるとか・・・
オンデンザメの大きさの秘密には
こういった「長寿」も関わっているという事ですね。

深海魚「オンデンザメ」の生息地・分布は?
オンデンザメは北太平洋の温帯から寒帯地域にかけて、
また日本・メキシコからベーリング海にかけて分布しています。
水深は約2000m付近に生息していますが、
特に寒い海水地域では海面まで上がってくることがあるとか。
そのため、海水が冷たい場所では
船の上からオンデンザメを
肉眼で見ることも珍しくはありません。
日本では、駿河湾の海面でオンデンザメがしばしば発見されています。
暖かい海域では深海に生息しているので、海面に上がってくることはありません。


本日は以上!
次回もお楽しみに!
このブログを読んで
一緒に深海の庭を散歩してみませんか?
ぽちっと押してくれた凄く嬉しいです♪