こんにちは!ラブカ君です♪
今回は、不思議な深海魚「フクロウナギ」について
詳しく紹介していきたいと思います。
目次
深海魚「フクロウナギ」とは?何目何科に分類されるの?
フウセンウナギ目フクロウナギ科に属する魚類でペリカンウナギとも呼ばれています。
最大全長は約80センチメートルにもなり深海の中では比較的に大きい魚類です。
ウナギなので美味しいかもしれないと思いますがグロテスクな見た目からあまり食欲は湧きませんね。
しかし、フクロウナギは体のどこにも毒を持っていないので、実際に食べることは可能です。
食用としてはあまり美味しいイメージの無い深海魚ですが
案外調理方法を工夫すれば美味しく食べることができるかもしれません。
深海魚「フクロウナギ」の一番の特徴って何?
一番の特徴は大きな口です。
口は著しく大きく、口裂は肛門前長の半分以上占め、
袋状に拡張することができる作りになっています。
この魚で興味深い点は口だけが大きく、その他の部位は小さくなっていることです。
また、黒い風船のように口を膨らませて、一度口を膨らませた後、
口をたたんで泳ぎ去っていった姿が確認されています。
深海で暮らすフクロウナギの生態は、ほとんど知られていません。
なぜ口を膨らませたり、しぼませたりするかも分かっていないが、
メキシコ湾のフクロウナギの観察から脅威を感じたときに、
このような行動をとるのではないかと考える研究者もいるようです。
それ以外の特徴や面白い生態は?
体は伸長し、尾部は後方に向かってだんだんと細くなり、後端でへら状になります。
肛門は体の前3分の1付近にあり、頭は大きくて、
頭高は高いですが、頭骨は小さく、大きな口の上に乗っている形です。
目は小さく吻端近くに位置します。
歯は小さくて先端で曲がっていて密生して数列に並んでいて、
背びれは肛門前長の中間付近から、しりビレは肛門の直後から始まり、尾端まで伸びます。
しかし、尾ビレはありません。
鱗がなく側線には開口部がなくて、かわりに小管状物が出ています。
雄は成熟すると、嗅覚器官が大きくなり、
口は弱々しくなり、歯は退化してなくなるようです。
一方で雌は比較的変化しません。
また、卵から生まれたての状態は、細長くて完全に透明な特徴をしています。
これはフクロウナギのレプトケファルス幼生と呼ばれる特徴的な姿で、
他のウナギの種類と同様です。
オタマボヤなどの死骸を主成分としている
マリンスノーやプランクトンを捕食して生体へと成長します。
また海中では黒っぽく見える皮膚は、とても薄く伸びるゴムのような構造をしていて、
そのためフクロウナギが大きい獲物を捕食した時には、
喉袋が膨らんで、中の獲物の様子が透けて見えています。
破れてしまわないかと心配になる薄さですが、体の皮膚や喉袋はかなり強度を持っているようです。
深海魚「フクロウナギ」の餌は?捕食方法は?
大きな獲物でも飲みこめそうな口を持つフクロウナギですが、
普段食べているのは小型甲殻類のようです。
歯がとても小さいため口を大きく開けられるのは、
食べものが少なくなった場合に大型の魚を食べるためではないかと考えられています。
しかしフクロウナギは口が大きいため無分別に自分より大きい魚を捕食してしまう場合もあるようです。
その捕食する時の生態も変わっていてフクロウナギは
チョウチンアンコウのように、しっぽの先に発光器を持っていて、
それを光らせることによってエサをおびき寄せます。
近づいてきた獲物は視覚や触覚で感じ取り、あとは食べるだけです。
その後、大きな口を広げてエビ類などの餌を誘い込み、
口を閉じて水だけを鰓孔から排出し、餌を飲み込んでいると考えられています。
深海魚「フクロウナギ」は深海何mに生息し、世界の分布はどうなっているの?
フクロウナギは大西洋・インド洋・太平洋の温帯〜熱帯域など世界中の温暖な海に分布し、
主に水深550-3000mの中層に暮らす深海魚です。
日本では宮城県〜高知県などの太平洋側で見られますが、
特に小笠原諸島近海の水深1200m-1400m付近では
比較的普通に見られるといわれています。
海底から離れた中層を不活発に漂って生活する遊泳性深海魚の1種です。
というわけで、
本日は以上!
それでは次回もお楽しみに!
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